LARP — 安心からの脱出

LARP作家: Björn-Ole Kamm
共同デザイン・サポート: 加藤浩平, CLOSS Larp

次日実行

未発表

テーマ

本LARP(ラープと発音)では、現在の状況を維持する事には弊害を伴うが、それは慣れ親しんだ世界であり、別世界へ出るのも弊害を伴うジレンマを取り上げます。具体的な内容は三つのシナリオで構成され、セッティングが異なるものの、シナリオごとに参加者は同じ判断する必要があります。それは「離れがたい慣れ親しんだ環境から、脅かされて逃げるか、 それとも脅かされても残るか」という判断です。シナリオを経験するたびに現在の現実に近づいていきます。シナリオ1は過去の中世ファンタジー村、脅迫は致命的な病気です。参加者は、村を構成する主だった者たちとして議論します。シナリオ2は未来の核降下物からの避難シェルター、脅迫は食物の減少です。参加者は、シェルターの評議員として議論します。そして、最後のシナリオは現在の一部屋、脅迫は今までの安心性の減弱であり、一人の人の擬人化された感情・知識的な能力が議論します。
あなたはどのように判断をするでしょうか。既知の脅威または未知の救済?

基本情報

ジャンル: アブストラクトな、または不条理なリアリズム
時間: 5時間半
実際の遊び時間: 3時間半
参加者人数 (最低、最高): 3人、7人 (必ず奇数にする)
遊びスタイル: 現実的だが、即興が多い

LARPとは?

LARPは「ライブ・アクション・ロールプレイ」(Live-Action Role-Play)の頭文字であり,英語でもはやそのまま名詞として扱われ,一つのイベントまたはその実践を意味しています。Larping(ラーピング)という使い方もあり、日本語ではローマ字のLARPが一般になりつつです。LARPでは、参加者(プレイヤー)が演劇のような役(キャラクター)を演じますが、演劇と異なって,セリフのスクリプトがありません。キャラクターは様々な特性(年齢、ジェンダー、種族等)、能力や動機が設定され、プレイヤーはそれに基づいて即興で行動し、ゲームのようなチャレンジ(謎解きから戦闘まで)に直面し、そのプロセスで物語を作成します。
ラープでは、「視覚」「聴覚」「味覚」「触覚」「嗅覚」…… 『五感』で体感することで、仮想世界でありながら,リアルな世界が広がり、参加者全員が主体的に関わり,体験を作り上げる体験型の催しであ理ます。その開催イベント上、主催者が設定した状況に基づき、参加者にロールプレイングが求められています。状況の行方に対して、参加者が開催イベントの規則に基づき、影響を及ぼす事ができます(詳しく、CLOSSへ)。
LARPジャンルと実施スタイルは多種多様であり、世界中で最も人気があるのは数百人のプレイヤーが参加するミドルアースのようなファンタジー系イベント、ゾンビーアポカリプスのホラー系ゲームや吸血鬼が主人公であるマスカレードのLARPです。
「安心からの脱出:村・シェルター・部屋」は「ノルディック・ラープ」という芸術的・政治的な、教育を目的とするLARP伝統に属しています。「ノルディク・ラープ」は北欧に由来していますが、現在は南アメリカからシリアまで適用された考え方になりました。勝敗よりも、芸術的な表現、政治的なメッセージや共同物語作りに焦点を起き、前後ワークショップを大切にするLARPスタイルです。

このLARPでは、あなたは何をするのでしょうか

最初、LARPの背景、基本ルール、セーフティや即興に通じての共同物語作りについての情報を得ます。その後、キャラクター(例えば、村の名主またはその神主)をもらい、そのキャラクターの名前、他のキャラクターとの関係について考え、結局に六つのシーンでこのキャラクターを演じます。ほとんどのシーンはキャラクターの間の議論についてです。休憩の後で、同じような手順で次のシナリオ(シェルターと現在の一部屋)を実行します。
このラープの目的は、正しい決定、レベルアップすること、または勝つことについてではありません。共同物語作成と、あるジレンマを経験することについてです。
従って、LARPでの経験について話し合うためのディブリーフィングが本イベントの最後の部分です。


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